手湿疹 簡単な治療法 なぜワセリンなの?

最近、手湿疹、主婦湿疹の簡単な治療法として、ワセリンを使った方法がいろんなサイトで紹介されています。
なぜワセリンなのか?少し調べてみました。


まず、ワセリンは石油由来の油,つまり「鉱物油」です。
鉱物油というと「肌に悪い」と考えている人がいますが,これは昔の粗悪な鉱物油の話です。
現在,白色ワセリンとして市販されているものは,口に入っても目に入っても安全な物質と考えて差し支えないと思います。


白色ワセリンやプラスチベースは無味無臭です。
実は医薬品としての、口内炎用の軟膏,眼軟膏の基剤として使われているのが白色ワセリンです。
つまり,口の中や目に入っても安全ということは,長い医学の歴史が教えてくれています。


ワセリンは石油の精製で得られる物質で,アルカンと呼ばれる鎖式飽和炭化水素(CnH2n+2)に属しています。
ちなみに、ワセリンの融点は38~60度くらいです。つまり,常温では固体ですが体に触れると柔らかくなってきます。
ワセリンを手に取ると柔らかくなってくるのはこのためです。


ワセリンは,揮発性が非常に低くて化学的な安定性が高いという物性でもあります。
つまり,きわめて安定性のよい物質です。また,純度が高くなるほど無色に近づきます。
さらに,電気的にもきわめて高い絶縁性を持っています。


<ワセリンの種類>
ワセリンには数種類ありますが,違いは純度の高さで,黄色ワセリン⇒白色ワセリン⇒プロペトの順に純度が上がります。
また,柔らかさも純度の高さに従って柔らかくなります。


無味無臭、医薬品の基材として長年使われている、物質としての化学的な安定性が高い、安全性が確かめられている。
これらのことから、手湿疹の治療薬としても優れていると思われます。